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office story
2011年5月10日、クライアントである株式会社スターダストコミュニケーションズ井上社長から一本のお電話。
「コンペなんですけど、お客さんご紹介しましょうか?」
もちろん即答でした。
「是非、お願いします!!!」
それからすぐ、ヒアリングに伺いました。
2011年5月16日、初回訪問。
「オフィスにバーを作りたい」今回のオフィスのメインテーマでした。
年間多くのお客様とお会いさせて頂く中で、
「リフレッシュスペースにバーカウンターを作りたい」というお客様はいらっしゃいます。
実際、弊社としてもオフィス内にバーカウンターをお作りさせて頂いた実績も多数ございます。
しかし、今回は違いました。
鎌田社長:「バーカウンターではなく、バーです」
弊社萱野:「本格的な...ですか?」
鎌田社長 「はい(笑)」
競合他社においては早々にヒアリングを終えており、
我々は5日後の5月21日にはプレゼンテーションを迎えるというタイトなスケジュールでした。
弊社は最後の一社としてコンペに参加させて頂く事になりました。
プレゼンテーションまでの時間は正直厳しいモノでした。
ここから「バーとオフィスを同居させる」という、本プロジェクトの第一段階が始動しました。
2011年5月17日、現場調査。場所は荻窪、青梅街道沿いの築40年のビルでした。
下のフロアには介護施設、上のフロアは住宅となっておりました。
正直、設備的にはオフィス向きとも飲食店向きとも言えませんでした。
OAフロアなどは一切なく、タイルカーペットも敷かれていません。
さらに、キッチンはあったものの簡易的なものでした。
大規模な改装が必要なのはまず間違いありませんでした。
青梅街道に面したドアは高さが非常に低く、社長がくぐって入られていたのが印象的でした。
2011年5月27日、弊社に来て頂いてのプレゼンテーション。
良いものを作りたいという想いを伝え、当初より少しお時間を頂き、
プレゼンの日を迎えました。
毎日設計・PMが一丸となり夜を徹して頑張ったこともあり、手ごたえを感じる事ができました。
プレゼンテーション終了後、お客様からは、
「デザインもプレゼンも一番でした。ちなみに見積の高さも一番です(笑)」
というコメントを頂きました。
手ごたえを感じていたものの選んで頂けるかどうかは正直不安でした。
待つこと3日、ちょうど御紹介頂いたスターダストコミュニケーションズ様との打合せから帰る途中にお電話を頂きました。
「ヴィスさんの、早乙女さん(デザイナー・設計)のデザインを現実にしたいです」
受注。表参道駅のホームで、電話越しに
「ありがとうございます!!!」と、
大声で深々とお辞儀した事を今でもはっきりと覚えています。
突然電話越しに大声を出して喜んでいる自分を、通りすがりの人たちに白い目で見られていたと思います。
それも、今となっては良い思い出です...(笑)

ドレッサーを造作し、アルカナマーク入りの姿見を設置しました。
さらに、女子トイレ、男子トイレともに壁・天井に黒塗装を施し、床もシャイニーな長尺シートを敷く事で
施工前と驚くほど印象が変わっています。

今回のオフィスの一番のこだわりポイントです。
浮造りという木の肌感をより感じられる仕上げを施した突板の天板、その足下は専門塗装職人による錆風塗装。
さらに、カウンターの裏側には、業務用の冷蔵庫兼コールドテーブル・製氷機・シンクを完備しています。
カウンター後方には音響設備・食器類などの収納用造作棚、酒瓶ディスプレイ用の棚を設置しました。
施工前からどのようなものを収納するのかをヒアリングする事で、ピタリと収まるように造られています。

来客動線となる青梅街道に面した既存扉は、全て撤去しました。
既存扉は高さが約175センチしかありませんでした。
当然、背が高めな男性はかがみながらオフィス内に入らなければなりませんでした。
そこで、オーナー様の許可を得て、扉の上のコンクリートの躯体下地を削り高さ2メートルの造作扉を設置しました。
さらに、扉には電気錠とインターホンを設置し、ワークスペース内から鍵の解錠が可能となっております。
セキュリティ上、常時戸締りされているため、ご来社されたお客様が解錠までに雨に濡れないよう
扉の頭上には鉄板の屋根を取り付けました。
また階段の真正面には、こちらも錆塗装を施した鉄板にサインを貼り、内部・外部の統一感を持たせています。


先日、スタジオ・アルカナ様のオフィスに私の所属するチーム全員でお邪魔させて頂き、
お食事を御馳走していただきました。
お店以上に落ち着いて飲食できるオフィスは生まれてこの方初めてでした(笑)
話の中で採用についての話題が挙がりました。
面接官をされている役員の皆様は、
「このオフィスになってから面接に来られる方々に絶対オフィスの質問をされますね(笑)
でも確実に採用効率アップにつながっています」
とお話して頂きました。
オフィスが話題を呼び、話題が人を呼ぶ、デザイナーズオフィスが目指すべきところの一つを実現できたのかもしれません。
オフィスを作る事はヴィスにとっての目的ではありません。
私たちが行うデザイナーズオフィス事業の目的はクライアント様の採用効率アップや業務効率改善、それによりクライアント様の働く時間を幸せにする事です。
スタジオ・アルカナ様で働かれている皆様がオフィスにいる時間に幸せを感じ、自分達のオフィスを自慢でき、笑顔でいて頂ければ本望です。
今後のアルカナ様の益々のご発展を御期待いたしております。